算命術の歴史

算命術（さんめいじゅつ）の歴史

算命という言葉は「運命を算出する」の意味である。

中国の陰陽論五行説を土台とした運命学の一流派であり、伝統を継承しながら日本で大成された。

平安時代は陰陽道（おんみょうどう）の理論的礎であったが、室町時代・江戸時代になると下野國（しもつけのくに；現在の栃木県あたり）の足利学校（あしかががっこう）で陰陽師（おんみょうじ）の育成に欠かせない理論へと発展していく。

江戸時代になると多くの陰陽師は各大名家に召し抱えられ、陰陽家（おんみょうけ）として特別の待遇で世襲化している。暦法の作成、大名家内の行事の差配、藩政の吉凶を占うなど活躍している。

かの武田信玄をして「易は足利学校に限る」と言わさしめた足利学校であったが、明治維新の太政官布告により陰陽家はなくなり学校は廃止される。

算命術は陰陽道の理論的根幹の一つであり、今日でも一部の旧公家、旧大名家、旧陰陽家に伝承されています。